
今回は『僕』の山本康人先生の仕事場へ。
「作品のイメージと違う、ってよく言われるから、あんまり仕事しているときの姿は見せたくないんですよ」とおっしゃりつつ、快くいろいろなお話をしてくださいました。
―これまで、いろんな雑誌で連載していらっしゃいますね?
なんというか……思っているような方向にストーリーが進まないと、突然“もう終
わらせよう!”と思ってしまうんですよ。本当にいきなり。たとえば『鉄人ガンマ』
みたいに人気がある状態でも、自分の中でちょっと違うと感じたら辞めるって言い出
すから、もちろん担当編集や周りの人には驚かれる。
でもやっぱり、自分で描いていて“これだっ!!”って感じられるものを描きたいんです。納得いかない状態でだらだら続けるより、次の新しい作品に取りかかりたくなる。だから、最終回が載った2週間後の回には新連載を始めていた、なんてこともありました。
以前からボクシングを題材にした作品を描きたいと思っていたけど、なかなか機会
がなかったのが『僕』で実現して。だから、今回はとことん続けようという気持ちで
す!
―ボクシングはお好きなんですか?
漫画家になる前から、なんてもんじゃなくて、子供の頃からすごく好きですね。モ
ハメド・アリなんかもテレビで観ていた世代。もしかしたら、自分でボクサーを目指
したかもしれないくらい好き。実際には、中学・高校で柔道を、大学では弓道をやってま
した。弓は面白かったですね
―そうすると、漫画家を志したのはいつ頃?
もともと絵を描くのは好きだったけど、漫画家になりたくはなかった。弓道ばっか
りやってたから、漫画は読んでもいなかったし、描いてもいなかった。
本当は、推理小説とかの挿し絵を描く人になりたいと思っていたんですよ。だけど
、一体どうやってなるのかがわからなかった。本屋さんに行っても、漫画家になるた
めの本、みたいなのはあっても、挿し絵の画家になるための手引きはないでしょう?
で、自信家だったから“絵だとオレ、きっと一発で有名になっちゃうから、漫画
でも描こうかな〜”って(笑)。そう思ってから初めて、友達が持ってる漫画雑誌を
読んでみたりして。うちに来ているアシスタントの子たちなんかは“小学生の頃から
漫画家になりたかった”っていう人ばっかりだけど、僕は22歳くらいまで、どういう
道具を使ってどんなペンでどんな紙に描くのかさえまったく知らなかったです。実際
になってみるとすごく大変でしたけどね、漫画家は。
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お仕事モードの山本先生。 「これは仕事用の眼鏡で、ふだんはコンタクトなんですよ」

ココがデスク。奥にある人体模型は、 お医者様も使っているというドイツ製の本格派!

ボクシングのほか、競輪もお好きなのだそう

仙台から特製のすっぽん粉末を 取り寄せるほどの健康マニアでありながら かなりのヘビースモーカー……
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