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『20世紀少年』の浦沢直樹日記


2003年05月27日 00時37分49秒
[浦沢直樹の今週のヒッパレー]vol.5

スピリッツ24号の「目次のひとこと」で、私のコメントが“ボブ・ディラン、6月の来日決定ってホント?”となっていましたが、あれは編集部の誤植でして、私の書いた正しいコメントは“ボブ・ディラン、6度目の来日決定ってホント?”です。
「ロック・ジェット」という音楽雑誌の広告に「6度目の来日が決定したボブ・ディラン…」という一文を見つけ、それをうけて書いたものです。編集部からもなんらかの訂正があるかと思いますが、この場を借りて私のほうからも訂正します。
なにしろコアなファンの多いボブ・ディランに関することなので、「なにをバカなことを」と一笑された方も多いでしょうが、お騒がせしたかもしれません。悪いのは編集部ですので、ひとつよろしく。

というわけで、ボブ・ディランである。
ゴールデンウィーク、ちょっと時間が空いたので、かねてから懸案の、ボブ・ディランがここ数年間、サントラ盤やトリビュート盤で発表した曲を一枚のCD−Rにまとめるという楽しい作業をした。まとめてみると、約60分もの盤になった。アルバム一枚分だ。
'90年代以降、さすがにオリジナルアルバム発表の枚数が減ってきたとはいえ、「TIME OUT OF MIND」や「LOVE AND THEFT」といった傑作をものにし、なおかつ、オムニバス盤に提供した曲でアルバム一枚分になっちゃうのだ。加えて、いまだに年中、ツアーして回っているのだからとんでもない人だ。今年で62歳だというのに…。
それにしても、この中で最も新曲となる、「GODS AND GENERALS」という映画に提供した「'Cross The Green Mountain」という曲のなんと名曲なことか。輸入盤で訳詞がないため、詞に関してはあまりえらそうに語れないが、つたないヒアリングでは、この世界を悲しく諦観している感じかしら。
封入されていたDVDにはその曲のビデオもはいっていて、南北戦争の惨状を悲しい目で視察する男をディランは演じている。
こんな名曲が、ほとんど誰にも知られず、ひっそりとCDショップの片隅に置かれてるんだからねえ…。

ボブ・ディラン……
このコラムを始めたのは、実は彼を語りたかったからというのが正直なところだったりする。
しかし、なにせ、ボブ・ディランである。語りだすと長いのだ。
…で、語ったからといって、ほとんどの人が、ふーんぐらいの反応だったり、それがどうした、という反応だったりするのだろうなあ…。
さて、どうしよう。
長くなるよ、ホントに……。
                 つづく

追伸
週刊ポストの宮部みゆきさんとの対談、たいへん楽しゅうございました。
しかし、あの記事ではその楽しかった部分がほとんど伝わっていなかったのが残念です。機会があったらまた楽しくお話しさせて下さい、宮部さん。
楽しいといえば、「ギターマガジン」という雑誌の6月号で、漫画のインタビューだとひねくれ者の浦沢が、妙に喜々としてインタビューに答えて自分のギターなど見せびらかしております。よかったらそちらのほうもご覧下さい。
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