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2003年02月13日 21時47分36秒
[浦沢直樹の今週のヒッパレー]vol.3
[NATURALLY] J.J.CALE
最初に断っておくけど、これは悪口ではい。 エリック・クラプトン。この人ほどあからさまにパクリをやってきた人も珍しい。 スピリッツ編集部のクラプトン・フリークのT君、年末のパーティーで話してたことの続きだ。
今、J.J.ケールの1stアルバムを久々に聴いている。 まんまですぜ、クラプトン。特に「スロー・ハンド」の頃か。まあ、J.J.ケールの「アフター・ミッドナイト」や「コカイン」をカバーしているので、クラプトンのJ.J.好きはよく知られているところだが、にしてもここまでそっくりにやるかというくらいそっくりだ。 そっくりといえば、クラプトンのソロ1stは、びっくりするぐらいデラニー&ボニーのデラニー・ブラムレットそっくりだ。その1stのプロデュースがデラニー本人だということもあるが、歌唱指導されたなんてもんじゃないぞ。 まるで同じだ。 クラプトンは、その時代その時代のヒップなものに飛びついてしまう習性があるのでは…?
…で、想像してみるに、クラプトン=ブルースの求道者みたいな見られ方、あれ自体がまた怪しくなるのだ。 クラプトンが少年時代、たまたまイギリスでブルースブームがあった。まさにブルースがヒップなものだった。クラプトン少年はあの時、そのヒップなものにカッコい〜と飛びついただけなのでは…? その後、若くしてブルース・ギターの神様とまつり上げられるも、ザ・バンドのデビュー盤が発表されるやそれに思いっきりしびれてアメリカまで飛んでいき、ザ・バンドに入れてくれなんて言い出したらしいし、前述のデラニー&ボニーの一座に加わってアメリカ南部、スワンプ・ロックの世界に旅出っちゃうし、いち早くレゲエをとり入れ、世界中にレゲエを知らしめたのもクラプトンだ。 フィル・コリンズがブレイクすればプロデュースまかせるし、YMOの曲はやるし、これからはアンプラグドだとなると、とっととやっちゃって女の子にまでワーキャー言われ、覆面バンドで打ち込みのR&BのリズムでファッションショーのBGMみたいなものまでやってる。これっていわゆるトレンド・ウォッチャーってやつじゃないかい? 言っておくが、これは悪口ではない。
ここからが本題だ。 結局、クラプトンという人は、愛が濃すぎるのだ。 のめりこんだらわき目もふらずなのだ。 その時その時、惚れたものに全身全霊なのだ。 でなけりゃ、他人の嫁さんへの想いを「レイラ〜〜」なんて叫ぶか? これ、アーティストにとって非常に重要なことなのだ。何事にも濃い愛をそそぐ…。素晴らしい。 ちなみに、我が愛するボブ・ディランの最新アルバムのタイトルは「ラブ&セフト」(愛そして盗み)だ。 クラプトンに濃い愛をそそがれたJ.J.ケールがボソボソと歌っている。今週のヒッパレーは、J.J.ケールの「ナチュラリー」でした。
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