NEWインスピINSIDE SPIRITS

『20世紀少年』の浦沢直樹日記

JACKET-NOW PRINTING
2003年01月09日 01時41分32秒
[浦沢直樹の今週のヒッパレー]vol.1

[ON THE RISE]/THE S.O.S BAND

仕事明けの夜明け前、買ったままほっぽらかしになっていた中古のアナログ盤をとりあげてターンテーブルへ乗せる。
S.O.S BAND……。
なんでこんなの買ったのかしらん。ジャケの絵は、長岡秀星のマネになっていないマネか小松崎茂のできそこないみたいな、ツェッペリン型宇宙船という普通なら手を出さないような代物である。
発表年は'83年。
ギリギリである。音楽が、どデカイ単調なスネアや薄っぺらいシンセで埋めつくされてつらくなるギリギリの年。
なんでこんなの買ったのかというと、クレジットに
ジャム&ルイスの名を発見したからである。
かすかな記憶があったのだ。たしか、ジャム&ルイスがプリンスのとこの仕事をほっぽらかしてS.O.Sとかいうバンドの仕事にいっちまったので、殿下の逆リンにふれ、クビになったとか…。
あのプリンスを足げにしてまで彼らがとりくんだ仕事。聴いてみましょう。ジャケはひどいけど。

音が鳴り出す。
う…この'80年代ぽい音。やはりギリギリだ。
ところが…。あらら…? おお…!! いいじゃないの、これ!!
いやらしい展開もせずに、ワンパターンでうねるように盛り上がるこのグルーブ!!
ジャム&ルイス、えらい。こいつらの才能をみてとってクビにしたプリンスもえらい。
'80年代ものに手を出すなというのは当たらずとも遠からずなのだが、よーく捜すとこういうのに出くわすのだ。

おめでとうございます。ジャム&ルイスさん。
栄えある第一回今週のヒットパレードに輝いたのは、S.O.Sバンドさんでした。
PREV NEXT

GO TO INDEX

このサーバー上のデータの著作権はすべて小学館が保有します。無断複製・転載・放送等は禁じます。
Copyright © 小学館 SHOGAKUKAN All rights reserved.
このサイトに関するお問い合わせはご意見箱までお願いします。