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『殴るぞ』の吉田戦車日記


2010年07月28日 09時02分23秒
留学について

『伝染るんです。』を描いてから20年あまりたつわけだが、『ひらけ相合傘』にかわうそや椎茸を登場させても、彼らが20歳年をとった、とは考えない。

妖怪的なキャラの強みかもしれない。
和歌子にしたって『殴るぞ』初登場が2001年だから、9歳加齢しているわけだが、作者の中ではせいぜい2、3歳しか増えていないイメージで描いている。

人間キャラならどうかというと、バイト君などはもともと年齢不詳だったが、20年を経てまったく当時のままのバイト君を描いて、なんの違和感もない。
彼もまた妖怪の一匹といえるのかもしれない。

そういう復活キャラの中で、20年の時の流れを考えずにはいられないのが、留学生のウィリアムだ。
『相合傘』に椎茸の相手として登場しているのだが、作者としてもさすがに
「まだ留学してたのか!」
という思いが強い。
「ウィリアム何歳だ」
と。

これはウィリアムが単独でキャラが立つほどではない、あくまで脇役の普通人であるから、そう思うのだろう。
永遠に日本で何かを学び続け、椎茸にかまわれ続けるウィリアム。
それは作者の中の、ある種の「理想的なグローバリズム」なのかもしれない。
↑まじめに読まないように。
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